1. XN_Port がマルチキャストで FLOGI を送る
・XN_Port は Source Address として、グローバルMACアドレス(通常の意味のMACアドレス)を使用
・IEEE-SAでアサインされたファブリックコントローラのためのマルチキャストグループを Destination Address として使用する
・ファブリックコントローラの FC の Well-Known Address は 0xFFFFFE である
MAC Header
Source Address = イニシエータの NIC の MAC アドレス
Destination Address = ファブリックコントローラの Well-known なマルチキャストグループ(TBD)
カプセル化された FC Header
S_ID = 0x000000
D_ID = 0xFFFFFE
2. FCoCEE スイッチは FLOGI をひとつ以上の XF_Port で受信する
・技術的には FCoCEE スイッチのポートは G_Port からスタートし、XN_Port からのマルチキャストフレームを受信することで、XF_Port に状態遷移する
3. FCoCEE ファブリックは、XN_Portに対応するただ一つの XF_Port をアサインする
・アサインは実装に依存する。アサインされた XN_Port/XF_Port はそれぞれの WWN により関連付けられる
・それぞれの FCoCEE スイッチは VE_Port を経由し、連携することが可能である。この際に、ただ一つの XF_Port が XN_Port に対して割り当てられることを保証する
・アサインされた XF_Port は FLOGI に対し LS_ACC を返す。LS_ACC は XN_Port の FC アドレスを含んでいる。また、XF_Port の MAC アドレスを Source Address、XN_Port の MAC アドレスを Destination Address として、ユニキャストで応答する
4. XN_Port は、アサインされた XF_Port から FLOGI の LS_ACC を受け取る
・XN_Port は FDISC をXF_Port に送ることもありうる。これは仮想サーバ環境で想定される。このときの FDISC はユニキャストになる
5. FLOGI プロセスが終了することにより、データパスが確立する
・トラフィックは一つの XF_Port に対して出され、他の(単一の)XF_Port もしくは F_Port に対して出ていく。これらは FC アドレスの Destination Area ID フィールドによって決定する
・トラフィックは一つの XF_Port に対して出され、VE_Port もしくは E_Port を経由し、他のスイッチもしくはファブリックに出ていく。これらは FC アドレスの Destination Area ID フィールドによって決定する
・どちらの場合も FSPF により決定される経路にフォワードされる
MAC Header
Source Address = XF_Port のグローバルな MAC アドレス
Destination Address = イニシエータの NIC の MAC アドレス
カプセル化された FC Header
S_ID = 0xFFFFFE
D_ID = 0x010100 (本当は FCoCEE スイッチのドメイン、ポートが入る)
6. FCoCEE スイッチは、他の FCoCEE スイッチに対して VE_Port もしくは E_Port で接続することができる
・FSPF がスイッチ間ルーティングを決定
・同じ destination domain に対するトラフィックは、VE_Port/E_Port のどちらかを通って通信可能である。リンクコストがこの場合の経路選択に寄与する